2.5mm MMCX 4極 L型プラグ バランスケーブルを自作

Ultimate Ears UE900sにONKYO DP-X1をバランス接続をして、音楽を聴きながら通勤をしています。
電車という良くない環境で利用するには十分な構成だと思っていますが、唯一の不満は2.5mm 4極のバランスケーブルがストレート型プラグであることです。
混雑をする電車に乗っていて、プラグに圧力がかかる恐れがあり気になっていましたが、2ヶ月でDP-X1の端子が壊れてしまいました😭

ということもあり、あまり出っ張っていない2.5mm 4極 L型プラグのバランスケーブルを探してみると、このケーブルが比較的マイナーな部類に入るので、選択肢が少なくて気に入ったケーブルがありませんでした。
自作で頑張ってみようと2.5mm 4極 L型プラグを探してみると、現時点では自作用のプラグは1個もありません。
諦めかけていたらオヤイデ電気ショップブログで有用な情報を公開していました。


丁寧な説明付きで、これをきっかけに作ってみました。

部品を調達する

部品の調達はWebでこの手の部品を楽に調達できるのはオヤイデ電気で購入します。
とはいえ、はんだごては学生時代から使ってきて慣れてはいるものの、ヘッドホンケーブルの自作は今回が初めてなので、何かサイトがないかとググってみると細かく部品まで記載している良い見つけました。


このサイトの情報を参考にさせてもらって、まずは部品調達です。
(オヤイデ電気のリンク先がなくなっていてもご容赦ください)

1) MMCXコネクター

少々お高いのが難点ですが、ヘッドホンとの接続に必要な部品です。
.MMCX用 メタルシェル・コネクター(ネジ切り付き 黒/赤)

2) 線材

2.5mmプラグが小さくてはんだ付けの難易度が高い書かれていた為、細い線材にしてみました。
もっと安い線材もありましたが、銀メッキOFCという素材に期待。 
【オヤイデ特注】 銀メッキOFC 0.08SQ (外径:0.72mm±0.03㎜)

3) 2.5mm 4極 L型 プラグ

2.5mm 4極のL型にする為にストレート型の2.5mmプラグと、L型の3.5mmプラグの双方の部品を使用します。
2.5mm4極プラグ
NTP3RC-B L型ステレオミニプラグ(金メッキ)

4) スミチューブ

熱を加えると圧縮するチューブで必須ではないですが、Y字にケーブルが分かれる部分や補強目的で利用をします。
スミチューブA 2.0mm (1mカット)
スミチューブA 4.0mm (1mカット)

5) Petカバー

これも必須ではないですが外皮の耐久性の向上と、ケーブルが絡みにくくなる利点があるので利用します。
(以前は高密度のPetカバーで作りましたが、固くて使い勝手が悪く、普通のPetカバーに変えましたので、内容を修正をしました)
ナイロンソフトスリーブ内径3.0mm
費用はこれでちょうど約5千円でした。
これ以外に必要な工具はこんな感じです。
・はんだごて
・はんだ
・ニッパー
・テスター

導通チェックにテスターは必須だと思います。
ラジオペンチとミニバイスは必須ではないですが、あると便利です。

作製する

簡単な設計として、長さは一般的な1.2mだと少々長く感じているので1mとし、70cmからY字に分岐し、耳まで30cmとしました。
耳にコードをかける場合は30cmだと少々短いので、もう少し長い方が良いと思います。

2.5mm L型プラグ

3.5mmと2.5mmの部品を利用して、2.5mm L型プラグから作りますが、そもそも完成イメージをわからいとダメなので、まずは完成イメージを作ってみます。
2.5mmプラグのアースを90度に折って、
カバーを被せて、
ふたを閉めれば、2.5mm L型プラグの完成します。
プラグの配線はオヤイデ電気のページにあるようになっているので、線材をはんだで付けます。
実際にやってみると端子が小さい為、はんだを端子に付けすぎるとすぐに隣の端子にショートをしてしまいます。
端子には薄くはんだをのせて、線材にもはんだをつけて、はんだで付けるとというか、はんだを添えるという感じでしかできませんでした。
線に負担をかけると取れてしまいそうです..
付け方が悪いのか、プラグが完全に閉まらなくなってしまいましたが、十分閉まっているので色々とやり直すのも面倒ですし、人にあげる訳でもないので持っていたスミチューブで外観を隠してごまかしてしまいました。

ケーブルの分岐

ケーブルを編みながらPetカーバで線材を覆った後はケーブルの分岐部分の処理です。
ここでは2mmのスミチューブで線材を圧縮してから、4mmのスミチューブでPetカバーを圧縮すればそれっぽい感じで分岐部分ができました。

MMCXコネクタ

外側が-で、真ん中が+です。
ケーブルをつける前にカバーを線に通してからはんだを付けます。
こちらも小さい端子ではありますが、2.5mmプラグより難易度は全然低いです。

完成

こんな感じで、2.5mm MMCX 4極 L型プラグ バランスケーブルが完成です。

作ってみて

テスターで導通が問題がないことを確認してから視聴してみます。
以前に使っていたストレート型の2.5mmケーブルもそんなに悪くないケーブルではなかったので大きな差は感じないですが、音の解像度というか繊細さ言えば良いのか、そういったところが良くなった気がしています。
細いケーブルなので低音が出なくなった、といったことはなく、特に不満はない感じです。

もし、これを参考にして作ってみよういう方へ。
・唯一かつ難易度が高いのが2.5mmプラグのはんだ付けです。
 そこをクリアできればそれ程難易度は高くないです。
・Petカバーは高密度のものではなく、普通のものをお勧めします。
 高密度のPetカバーも頑丈ですが、少々しなやかさがないので、少々使いにくいです。
(高密度のPetカバーから普通のものに変えました)

作ってみてから1週間ほどが経過しましたが、2.5mmプラグから線材が外れるといったことがなく普通に使えています。
Petカバーで保護をしているので、無茶な使い方をしなければ大丈夫そうです。
(大丈夫ではなかったです。後述します。)

追記

(2017/5/5に追記)

線材が外れました。
危惧をしていた2.5mmプラグではなく、MMCXコネクタでした。
よくよく考えればこちらの補強を怠っていたので、そりゃそうだって感じです。
スミチューブで補強して外れにくくしてみました。
ちょっと引っ張ったぐらいでは耐えてくれたので、これで大丈夫かな?


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