中華イヤホン NICEHCK DZX-1+6を購入

DAP用のイヤホンとしてUltimate Ears UE900sを使っていましたが、悪くはないけどなにか物足りない感じがしていて、違うイヤホンを物色していました。
UE900sは4BAですが、気になっていたのはDD型とBA型のハイブリットでした。
どうせなら今よりドライバー数が多くてハイブリットとなると1DD+6BAが目標にしましたが、価格が一気に上がるのが難点でした。

しかしBBSで気になる記事を発見してしまいました。
http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=20551015/ 

中華ヘッドホンの記事ですが、国内で買うよりもかなり安価ですが音が良いと評判で、1DD+6BAで調べてみると以下が4万円程度で評判が良さげでした。
・Easy Super T7
・VT Audio VT6+1
NICEHCK DZX-1+6

他のBBSでEasy Super T7が良いとの記事が多く、こちらに心が傾きかけましたが、後にNICEHCK DZX-1+6がかなり音が良いとの記事があり、それを信じてNICEHCK DZX-1+6にしました。
購入価格は約300$でした。

AliExpress(アリエクスプレス)で購入し、発注してから40日程度で自宅に配送されました。
AliExpressを初めて使いましたが、日本語への自動翻訳もあり、思いのほか使い勝手は良いと感じました。

付属品

ケースは地味ですね。
中身はイヤホン、ケーブル、イヤーパット、ポーチ袋と十分かと思います。

外観

今回購入したのはColorful Gear Versionというデザインにしました。
きれいですが結構目立ちますので、もう少し地味な奴でもよかったかもしれません。
デザインは18種類から選べます。

他ドライバーなので厚みはあります。
ベント(穴)は1つでした。
Bass Adjust Switchにより、低域の音量が調整できます。
これでDDドライバーのONとOFFができるらしいです。
ノズルの穴は4つで穴は大きいので、イヤーパットが入らないものがあります。
普段利用しているJVCのスパイラルドット イヤーピースは問題なく入りました。

音質

UE900sとの比較ですが、あくまで私の所感です。

先にUE900sについては、一言でいうと悪くないけどパンチが足りない。
具体的には低域は出てはいるけど力強さがもう少し欲しい、高域も出ているけど少々細くて物足りない。
ただ音場感はBA型の独特の広さを感じるので、そこは良いと思っていました。

次にDZX-1+6については200時間のエージングを求められていますが、購入してすぐの時点での感想です。
最初はBass Adjust SwitchをOFFにして聞きましたが、びっくりしてニヤニヤしてしまいました。
圧倒的な音場感に鮮明な中高域が気持ち良いのです。
低域もしっかり出ていて低域から高域までフラットな感じで、バランスが良い感じです。
曲によってはこれもありだなっと思いますが、私が欲していた力強さはもう少し欲しいところです。

次にBass Adjust SwitchをONにしたところ、超低域からズンズンくる低域の迫力が加わって、音に厚みが加わります。
DDドライバーの低域の音量に負けることなく、BA側が得意とする中高域もしっかり出ています。
超低域から高域まで明瞭に聞こえて、音場感も広いままです。

J-POPにたまにある低域過多な曲だと、Bass Adjust SwitchがONでは低域が多すぎるときもありますが、常時ONで使っています。

装着感

UE900sは私の耳に合わないのか満足な装着ができないのが不満でした。
(だから高域が不足に感じたのかもしれません)

DZX-1+6本体が大きいので付け心地はどうかと思っていましたが、私の耳の場合はシュア掛けでピッタリ耳にハマり、装着感はいいです。

付属のイヤーパットが何種類がありますが、私の場合は2番目に大きいものがピッタリあいました。
もっていたJVCのイヤーパットに何となく変えてはいますが、付属品のままでも不満はないです。

遮音性

遮音性は高くて、音が出ているときは周りの音は聞こえません。
ただUE900sの遮音性はすごく高かったので、UE900sよりは少々劣ります。
しかし十分な遮音性だと思います。

音漏れ

ベント穴があるので音漏れが気になっていましたが、私が普通に聞く音量であれば音漏れはほとんどしていないようです。

総評

とあるサイトの評価はかなり高かったことから、不安はありつつも勢いで初めて中華イヤホンを購入しました。
結果は正解で、同じような価格で買えるUE900sと比較をするとDZX-1+6はいろんな面で圧勝です。
AliExpressを利用しなければならないことや、サポート面が少々不安があるなど、敷居は高いのが実情ですが、その価値は十分あるかと思います。

ただ、あと100$程度を追加すればNICEHCK DZX-1+8が買えるみたいなので、そちらも評判が良いようですので、どうせここまでお金を出すならもう少し頑張ってDZX-1+8がお勧めかもしれません。

改良をしてほしいと思うのがBass Adjust Switchで、非常に小さいスイッチなので簡単に切り替えができないのですが、どうせなら簡単に切り替えらえるようになっていると本製品の魅力が更に増す気がします。

エージングが終わっていないので、エージングでどれだけ変わるのかが楽しみです。

2017/8/21に追記、2018/1/22さらに変更

以前に書き忘れましたが、標準ケーブルはおまけ程度なので、リケーブルは必須です。
エージング時間は200時間を超えました。
中高域はあまり変わっていない感じで、音場感も広いままです。
低域の出方がだいぶ落ち着いて、Bass Adjust SwitchがONのままでちょうどよい感じになりました。
手元にあるイヤホン比較をしてみたので、あくまで個人的な感想です。

NICEHCK DZX-1+6

フラット寄りの弱ドンシャリで、シャリの方が少し強めと感じます。 多ドライバーを生かしたとにかく広い音場感が大変魅力で、元気が良い中高域と共に、力強い低域でどんどん押してくる感じで、クラシックとかジャズを聴くと気持ちいいです。
ただ元気が良いので、曲によっては少々疲れるような感じがあり、人によってはこれが気に入らないかもしれませんが、私はそれを求めていたので問題はありません。
使い始めて気づいたことですが、多ドライバーで少々重量があるイヤホンなので、長時間の利用で左耳が痛くなってきます。
左耳だけなので私の耳の形状からくる可能性も高いですが、重量があるのは多ドライバーの宿命ですから、これは受け入れるしかないですね。

(2017/8/25追記)
重量を図ると1個あたり6gと、10PROの4gと比べれば重いとはいえ、言うほど重たくはありませんでした。
シェア掛けをすることで私の左耳が痛くなるのはだいぶ軽減されました。

Ultimate Ears UE900s

DZX-1+6と比較するとすべてに負けています..
私の耳にあっていないかもなのですが、音がこもる感じで高域が出ないんです。
かといって、低域もそれほど力強さがある訳でもないので、今となっては何が良くて買ったのかがよくわからなくなってしまいました。
売れるうちに旅立っていきました。

Ultimate Ears Triple.fi 10 PRO

独特な音場感が何となく好きなイヤホンですが、高域が弱いです。
低域は頑張っていますが少々こもった感じがします。
ただ、DZX-1+6にはない利点が2つ。
3BAなのでDZX-1+6(1DD+6BA)より全然軽くて、耳への負担が低いです。
また、落ち着いているというか、元気が良すぎて疲れることがあるDZX-1+6のような感じがないので、そういった負担感の低さがあります。
ただ、今となっては物足りないイヤホンなので、出番はほぼないです。


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