企業型のDC年金(確定拠出年金)を見直す

はじめに

三井住友信託銀行で企業型のDC年金(確定拠出年金)に強制的に加入をしています。
三井住友信託銀行でも会社によって差があるようで、うちの場合は三井住友と大和証券のファンドが入り混じっている感じです。
11年ほど前からやっており、リーマンショックで大幅な下落を経験をしつつも、2年ほど前までは年利で7%程度のリターンでしたが、ここ2年は2%程度のリターンになっています。
半年ぐらい前に会社で銀行主催のDC年金の説明会が開催されたことをきっかけに、企業型DC年金は60歳で積み立てが終わることも考慮しつつ、見直すことにしました。

いままでの配分

バランスファンドが入ってごちゃごちゃな感はあります。

投資対象 商品名 比率 信託報酬
国内株式 年金ダイワ国内株式インデックス 20% 0.1836%
先進国株式 三井住友・DC海外株式インデックスファンドS 20% 0.1728%
国内債権 DC国内債券インデックス・オープンP 10% 0.1188%
先進国債権 三井住友海外債券インデックスS 10% 0.1728%
バランス DCマイセレクションS50 20% 0.2052%
バランス DCダイワ・ワールドアセット(六つの羽/成長コース) 20% 1.296%

信託報酬率:0.40%
結果的には適度に資産が分散がされていますが、バランスファンドが入ってアセットアロケーションがわかりにくいのと、DCダイワ・ワールドアセットの運用実績が、最近はDCマイセレクションS50に負けています(おそらくREITの運用実績が悪いのか原因で、これから上がるかもしれない)。
DCダイワ・ワールドアセットはアクティブファンドですが、ネットで調べると信託報酬率が高いアクティブファンドがインデックスファンドにリターンで負けることの方が多いという実態もわかり、止めることにしました。
悩んだのがDCマイセレクションS50で、安定的な運用実績で信託報酬率も低くて良いですが、アセットアロケーションが分かりにくい要素になっているので、これも止めます。

これからの配分(50歳まで)

最終的にはこんな感じにシンプルになりました。

投資対象 商品名 比率 信託報酬
国内株式  年金ダイワ国内株式インデックス  40% 0.1836%
先進国株式  三井住友・DC海外株式インデックスファンドS  40% 0.1728%
国内債権  DC国内債券インデックス・オープンP  10% 0.1188%
先進国債権  三井住友海外債券インデックスS  10% 0.1728%

信託報酬率:0.17%
ポイントは、
  • 国内債権はマイナス金利になりの価値がほぼない状態だが、緩急材の目的で20%→10%として残す。
  • 先進国債権は不要との見解が多く、かつ円高傾向でここ最近はリターンがマイナスになっているが、いずれは日本が円安に向かうとの予想もあり、かつ緩急材の目的で残す。
  • 国内株式を減らそうと思いつつも、ここ1年の実績が悪くないことと、2020年まではオリンピックで好調をキープするだろうと予想して、先進国株式と同程度に。(ただし、2020年以降は徐々に減らしていく想定)
実はmyINDEXの資産配分ツールでみると、リターンは変わらずにリスクが増えているという試算結果に..
アセットアロケーションは確実にハイリスク・ハイリターンな傾向になりましたが、どう転ぶでしょうか。
信託報酬率が最低レベルに持っていけたのは良い印象です。

DC年金が終了することを考慮した50歳以降の配分

企業型DC年金は60歳で積み立てが終了します。
60歳を過ぎてもそのまま運用を続ける人もいるみたいですが、8割は60歳でやめてしまうそう。
その理由が「退職所得控除」で税金が免除されるから。

勤続年数(=A) 退職所得控除額
20年以下 40万円 × A
(80万円に満たない場合には、80万円)
20年超 800万円 + 70万円 × (A - 20年)

国税庁のホームページから退職所得控除の記載を抜粋しましたが、勤続年数が35年とした退職所得控除額は、
800万円+70万円×(勤続年数-20年)=800万円+70万円×15年=1,850万円
となり、退職金とDC年金の運用実績の合計がこの金額を超えなければ良いわけです。
この金額を超えることは無さそう..

となれば、60歳で退職所得控除を有効活用をしてDC年金を止める想定で、今の私の年齢である40歳半ばですと、DC年金があと15年。
リーマンショックのような大暴落が15年間も起きないことはほぼないでしょうし、それを見据えた運用も意識しなければなりません。

根拠は全然ないですが、運用期間が10年以内になるのを目途に、安定資産と言われる債権に配分を徐々に変えていく想定で考えています。
とはいえ市場の動向によっては変えるのも必要で、例えば50歳で株価が暴落したら慌てて債権に変えるのではなく、そのまま様子見という選択肢も出てきます。

年齢(歳) 株式(%) 債権(%)
49 80 20
50 74 26
51 68 32
52 62 38
53 56 44
54 50 50
55 44 56
56 38 62
57 32 68
58 26 74
59 20 80

最後に

三井住友信託銀行の企業型DC年金で扱っている他のアクティブファンドも調べましたが、ほとんどインデックスファンドと変わらないものばかりで、すべてが価値無しと判断しています。
本当はREITを入れてアセットアロケーションを分散させたいところですが、ファンドの品ぞろえが少なくてこれが限界。

なお、説明会で安定を求める方にと「コアラップS(分散投資コア戦略ファンドS)」というアクティブファンドをお勧めしていましたが、少々調べればリターンはすごく低くて、相場と下落すると基準価額が一緒に下落するし、何が良いのかが全然理解できないファンドだとわかります。
信託報酬率が高いので投信会社はおいしいでしょうし、こんなファンドでも順調に資産が増えているところを見ると、言われたままに買う人が多いのでしょう..
こんなファンドを買うのなら、信託報酬率が低くて良質なインデックスバランスファンドであるDCマイセレクションS50あたりをお勧めします。


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