そんな中、以下のような記事を見かけ、電波強度が増すことも期待して、BUFFALO WSR-2533DHPに興味が増しました。
360.life「Wi-Fi遅い、繋がらない…」が全解決! ルーター34台中ダントツ1位は?
レビューを鵜呑みにしてはいけないんですが、そこでつながりやすさで1位だったWSR-2533DHPは、4x4アンテナを内蔵した製品で安価な製品というのも決め手になり、約9千円で購入しました。
商品レビューは他にもあり、苦労した点や、気になった点を中心に記載します。
色は好み
シャインゴールドにしましたが、白めの壁紙との相性がいいです。添付品は必要最低限だが、不満なし
必要最低限の添付品は揃っている印象で、十分です。マニュアルも必要最低限の薄さで、数年前まではパソコンからの設定が前提でCD-ROMがついていましたが、今はスマホから設定することが前提に変わり、「必要だったらスマホでアプリをダウンロードして」と変わったところに時代を感じます。
AirStation引っ越し機能は正常に動作せず
既存のルーターからSSIDを引っ越す機能で、他社製でも動作するとのことでしたが、2.4GHzはOKで、5GHzがNGでした。2回実施してダメだったので、諦めました。
NEC製ルータからの引っ越しは厳しい?
光回線への接続に大いに苦労することに
今まで何台もルーターを使ってきましたが、今回が一番苦労したかもしれません。我が家はBiglobe光→NTTルーター(光電話)→無線ルーターとなり、無線ルーターはルーターモードでの利用となります。
無線ルーターからはNASやネットワークカメラが固定IPアドレスで接続されており、「192.168.1.1/255.255.255.0」で構築されているIPアドレス体系は引き継ぎたいところでした。
手順にしたがってパソコンからInternet側の設定にBiglobe光の設定をすると、次にLAN側のIPアドレスの設定画面が表示され、推奨設定として表示された「192.168.11.1/255.255.255.0」では困るので、「192.168.1.1/255.255.255.0」で設定します。
しかしBiglobe光に接続できず、ブラウザを開くと自動的に「LAN側の192.168.1.2が、Internet側とのIPアドレスと競合している。LAN側のIPアドレス体系を変えてください。」といった趣旨の画面が表示されます。(スクショを取り忘れました..)
確かにそのIPアドレスはNASのIPアドレスと同じであり、渋々NASの固定IPアドレスを「192.168.1.2」から「192.168.11.2」に変えて、LAN側のIPアドレスを指示通りに「192.168.1.1/255.255.255.0」から「192.168.11.1/255.255.255.0」に変更しました。
NEC製ルーターではこんなことなく普通に使えていたんですけどね。
でも、解決しない
未だにBiglobe光に接続できないばかりか、またIPアドレスが競合しているから、今回は「LAN側の192.168.1.2が競合しているから、10.0.0.1/255.0.0.0に変更してください」との指示が…いやいや、そのIPアドレスはLAN側にすでに存在せず、何かがおかしい。
ふとしたことから解決
こういうときは正常に動作していたNEC製ルーターと設定を見比べるのが一番と思って見ていると、裏側にNEC製ルーターにはないAutoとManualというスイッチが本体側にあることに気付きました。試しにManualにして起動をし直すと、何もなかったようにBiglobe光に接続できるようになりました。
しかも、その後にManualからAutoに変更をして起動をし直しても、接続ができるようになってしまい、再現ができなくなりました。
マニュアルはAutoにするように記載されていますが、原因が不明のまま解決です。
電波強度を比較
使えるようになったので、WSR-2533DHPとWG600HPで電波強度を比較してみました。ざっくりな間取りはこんな感じで、ルーターは2階の角の隅っこに置いてあり、1階の風呂場がほぼ対極の位置にあり、距離的にも障害物の多さでも辛くなります。
Wifi AnalyzerというAndroidアプリで計測した3回平均値で、数字が0に近いほど、電波の強度が強くなります。
まずは11aである5GHzです。
場所 | WSR-2533DHP | WG600HP | 差 |
---|---|---|---|
1.2階大部屋 | -55(dBm) | -55(dBm) | 0(dBm) |
2.2階子部屋 | -67(dBm) | -67(dBm) | 0(dBm) |
3.1階リビング | -72(dBm) | -74(dBm) | 2(dBm) |
4.1階洗面所 | -88(dBm) | -89(dBm) | 1(dBm) |
5.1階風呂場 | -90(dBm) | -93(dBm) | 3(dBm) |
次に11nである2.4GHzです。
場所 | WSR-2533DHP | WG600HP | 差 |
---|---|---|---|
1.2階大部屋 | -45(dBm) | -52(dBm) | 7(dBm) |
2.2階子部屋 | -52(dBm) | -60(dBm) | 8(dBm) |
3.1階リビング | -63(dBm) | -72(dBm) | 9(dBm) |
4.1階洗面所 | -69(dBm) | -75(dBm) | 6(dBm) |
5.1階風呂場 | -74(dBm) | -79(dBm) | 5(dBm) |
11a(5GHz)は少々強いかも?ぐらいで、あまり差を感じません。
11n(2.4GHz)はWSR-2533DHPが全勝で、3dBで2倍の電力差があることから、そこそこの実力差がありそうです。
風呂場で使うことは滅多にないですが、WG600HPでは11nでも不安定だったものが、WSR-2533DHPでは11nで安定して通信できおり、11nであれば我が家はこの1台の無線ルーターで網羅できそうです。
ただ、この無線ルーターは3階立てOKとありますが、流石に厳しいのでは?と思います。
他に本機で不満なところ
ファームウェアのバージョンは1.03の情報であり、今後は変わるかもしれません。・影響はないが、失敗したAirStation引っ越し機能で中途半端に作成された11n(2.4G)のSSIDの設定が削除できずに残ったままになっている。
・パスワード設定が8桁までしか設定できない。8桁以上は理解できるが、8桁までというのはどうかと。
・これも困らないが、以前の高機能ルータには標準ともいえたUSB接続によるハードディスクによりNAS化する機能がない。
いずれも些細なものではあります。
まとめ
・4x4アンテナ内蔵で実売が1万円を下回る低価格さ。・電波が強いので、普通の2階立ての家では問題なく使えそう。
・ファームウェアは改善の余地あり。
という感じでしょうか。
高機能なルーターを求めるなら、よく機能を比較して、TP-LINKやNECをターゲットにするのが良いかもしれません。
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