デジタルオーディオプレーヤー(ONKYO DP-X1)を購入


今まではDAPにFiiO X3 2nd generation(以下、X3 2nd)を使ってきました。
コンパクトで音も良くて重宝をしていましたがバランス出力への誘惑があり、ONKYO DP-X1のメーカー再生品が安価で出ていたのを見つけて、変えてしまいました。

レビューはたくさん出ているので、X3 2ndと比べた使用感を何となく書いてみます。

大きさ・重さ

比較的コンパクトなX3 2ndと比べると、やはり「大きい」です。
厚さだけはほぼ同じです。
重さも200gあってずっしりする感じがします。
持ち運べる大きさや重さですが、X3 2ndのコンパクトさは魅力です。
(新製品で小型のONKYO rubato DP-S1は魅力的です)

ディスプレイ

X3 2ndの画面は本当にTFT液晶なのか?というぐらい発色が悪いです。
またX3 2ndは中華フォントなので、フォントも綺麗ではありません。
(ROMをカスタマイズすれば、好きなフォントを入れることは可能です)
それで不自由な場面はありませんが、必要最低限という感じです。

DP-X1の液晶は格段にきれいで解像度も高く、搭載されているフォントも綺麗で、非常に見やすいです。

操作性

初期のX3 2ndのクルクルホイールは使いやすく、物理ボタンなので慣れると軽快に操作ができます。

DP-X1は画面がでかくて、Androidを利用したUIですが、X3 2ndと同様にフォルダによるファイルのアクセスに対応をしているのはありがたい。
全く操作性が違いますが、操作さしやすいです。

ボリューム

DP-X1の不満点でレスポンスがあまり良くはなく、ボリュームノブを回してから少し遅れて反応する感じです。

ボリュームのステップが161ステップと細かくできる反面、沢山回さないと音量が変化しないです。
家で使い場合は良いでしょうが、外でしかほぼ使わない私としてはレスポンスの悪さもあって細かいステップは逆に使いにくいです。

オプション設定でステップが2ずつ進むような設定があるとありがたいのですが..

安定感

X3 2ndは最初こそは挙動がおかしいときもありましたが、ファームウェアのバージョンアップを重ねて安定して動作するようになりました。

DP-X1で使用をいているアプリはバージョンは1.41です。
おかしな点は、以下の2つです。
・DSPをONにしてアップサンプリングをすると、曲の再生がなかなか始まらなくて、10秒ぐらい待つことが結構ある。(ロックレンジアジャストをWide側である一番左側にしても)
・DSPをOFFにしても曲の再生がなかなか始まらなく、10秒ぐらい待つことが稀にある。
・アートワークが表示されないときがある。

DP-X1のもう一つの不満点で、安定感がもう少し欲しいです。
DSPをOFFして通常は使っているので大きな問題はないですが、DSPを使うとストレスが増えます。
アットワークは「自動同期をOFFにする」と表示されやすくなるとかあるらしいですが、アートワークは無くて良いので表示をしていません。
発売がされてから1年以上が経過し、アプリがバージョンアップを繰り返してもこの現状なので、ハード側に問題があるような気がします。

X3 2ndが弱ドンリャリで、DP-X1がフラットと感じます。
DP-X1が素晴らしいのはノイズがまったくないことで、ボリュームをMAXにしても「サー」といった音はまったく聞こえてこないことから、基本的な回路設計がすごく良いんだと思います。
X3 2ndと比べると、音の立体感というか音場感が全然広く感じて、それがサラウンドのような変な空間を作り出すようなものではないため、聞いていて気持ちがよいです。
バランス入力にするとその傾向は更にます感じで、バランス入力の良さを本機で実感をすることができます。
手元にある音楽を聴くとこんな感じでした。

海上自衛隊東京音楽隊 三宅由佳莉 見上げてごらん夜の星を(FLAC 96kHz 24bit)
→音場感の広さが大変気持ち良いです。
 声が透き通り、ハイレゾの良さを引きだたせている感じです。

E-girls CANDY SMILE(FLAC 44.1kHz 16bit)
→元気に聞かされてくれます。
 DP-X1はフラット傾向ですが、低音がしっかり伸びているので、ポップ系ミュージックもしっかり鳴らしてくれます。

back number ハッピーエンド(FLAC 44.1kHz 16bit)
→音場感が広く、ボーカルの良さを引き出してくれる感じがします。

その他

DP-X1はandroidなのでソフトを入れることができるのが良い点です。
Powerampという音楽ソフトを持っているので、DP-X1で試してみました。
電車の中で試していたのですが、想像もしないような大音量で再生されて飛び跳ねそうなぐらいにビックリしました。
Powerampで利用する場合はオプション設定である「直接音量制御(DVC)」をOFFにしないと、ボリュームコントロールが効かないです。
「直接音量制御(DVC)」をOFFにしたことも要因なのか、残念ながら結果はいまいちで、音場感やDレンジなどに劣化を感じました。
Powerampの使い勝手は良いのですが、標準の再生ソフトの出来が良いのであえて他のソフトを使うメリットはなさそうです。

総評

DP-X1をX3 2ndと比較すると良い点は「音が良くて、特に音場感の広さが気持ち良い」で、悪い点は「でかい」「安定感がいまいち」です。
個人的にはこの安定感の低さは耐えられるか少々微妙なラインです。
国産メーカーなので特に安定感の向上を目指して、バージョンアップに頑張ってほしいところです。


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